こんにちは、KACOです。
先日、文部科学大臣の『身の丈にあった受験』発言で、かなりの国民から
反応がありました。こちらを参照
いやぁ、それを公の場で言っちゃう?・・・と思った私です。
今回は、単なるリアル受験生の母が、思った事を書いていきたいと思います。
身の丈って何よ?
身の丈って言葉に関して、もしかして私の認識違いなのでは?と思い、
まずそこから調べてみました。
衣服などが背丈、体の大きさにぴったり合っているさまなどを意味する語。
転じて「分相応」という意味で用いられることも多い。
(Weblillp辞書より)
「分相応」って言葉からも分かるように、自分の立場や能力・器量にあった生活を
逸脱する事だと思います。
- 身の丈に合った暮らしをする
- 身の丈に合った家に住む
- 身の丈に合った洋服を着る
普通に使う言葉の意味から考えても、日本人なら同じように解釈すると思いますし。
どんなに違う意味に解釈しようとしても、無理って話です。
身の丈にあった受験とは?
という事は、「身の丈にあった受験」とは何を表すのか?
能力という面で取るなら、「どんなに勉強しても偏差値が50しかない生徒が、
東大には合格するのは難しい」って解釈になると思います。
→身の丈に合った大学に行きなさい。って感じかな。
でもそれは、大学受験というある意味、期間限定のものだからでしょう。
もちろん浪人して何年でもチャレンジするなら、機会は訪れるかも知れませんが、
多くの現役生は高校3年生の1月がセンター試験であり、その辺りに照準を
合わせているワケです。
しかも、来年からは新しい受験システムになるという事で、世の中は大波乱の時期
なんですよね。
そのシステムを作る文部科学省のお偉いさんが、自ら『身の丈~』発言を
してしまった、という所に問題があるなと思いました。
この場合、明らかに学力に関しての『身の丈』としては発言してないですよね。
18歳前後の子供に、身の丈にあった受験を~何て言えませんよ、普通。
外部英語試験利用だって、数年前から事実上一部の大学で取り入れられています。
でもこれは、一般試験プラス@という意味で使われてるんです。
一般試験は受験して、さらに外部英語試験枠を申込むという感じです。
だから外部英語試験を取っていない人は、1回だけのチャンスだけど、
持っていればもう一回チャンスが増える、という事。
一般試験は、誰にでも平等に与えられるチャンスなんです。
来年度からは、この外部英語試験を取得していないと、
一般試験すら受けられない大学が出てきたんです。
分かります?
大学に入るためには、外部英語試験を受ける事が必須なんです。
エントリーできる成績は、高3の2回分のデーターと大臣は発言してましたけど、
最低限2回は受けなきゃ行けないって事ですね。
外部英語試験って、種類もあるので意外と費用もかかります。
うちの子も、昨年はTEAPを数回受験しました。
でも受けみて、スコアを上げる対策と受験勉強を並列するのが厳しくて、
TEAP利用はやめて英検のスコア利用に、作戦変更しました。
(第一志望の大学が、英検スコア利用の方でいけそうだったから。)
英検だって上位の級になるほど高くなるし、筆記は合格しても2次試験で落ちてしまったら、
次の回に2次だけですが再度受験しないといけません。
ちょっと来年度の詳しい受験内容まで把握しきれてないので、
間違えていたらすみません。
外部英語試験が必須なら、その費用を国がどうにかするとか対策を考えるべき
ではないですかね~
日々感じる、教育の格差
私には、高3と中3の子供がいます。
いわゆるダブル受験です。
学校は公立ですが、それ以外にかかる教育費っていくらだと思います?
これは周りの人を見ていても、ピンキリです。
学校以外の勉強ひとつを取ってみても、
- 自宅で独学で受験勉強している子
- 通信教育で勉強している子
- 家庭教師をつけている子
- 予備校に通う子
ほんと、色々です。
予備校が圧倒的に多いと思いますが、それは一番入りやすくて、
情報が溢れているからだと思います。
自分で勉強できるなら、塾や予備校なんて行かなくてもいいんです。
でもなかなか、そういう子は珍しいですね。
うちの高3生も予備校に通っていますが、これまた選択肢が豊富。
入学する時期や講座を取る数だって、人によってかなり違うし、
たくさん取ったから上位大学に行けるか?というとまた別問題。
ここでも、経済的理由が大きく関係している気がします。
いわゆる身の丈問題?
予備校は高いから、通信教育で!って人も実際いるし、
予備校の講座だって、よーく考えて取る(購入)と思うんです。
無駄な講座は必要ないから、足りない分野の講座を中心に購入する
よう考えて取りました。
周りで聞いてて、思う事があります。
『受験や塾や学校の事を理解していない親に限って、
勧められるまま講座を取り、お金がないないって言う』んです(-_-;)
辛口ですみません、私の独断と偏見かも。
早い時期に予備校などに入ると、入った時期から受験までの期間を考えて、
予備校側が予定をおススメしてくれます。
そりゃ、早い時期から入れば高校の基礎から講座を取っていく事になります。
だって授業で習っていない分野は、まだ出来ないから。
例えば英語だったら、初級英語①~とか(仮のタイトルです)
でも初級英語①は自分で理解できるのなら、②から取った方がいいと思うんです。
高校生の子に、中学英語のアルファベットから勉強し直しましょうって
言ってるのと同じです。
分かり切っている内容を、わざわざお金をかけて取る必要はありませんよ。
でも親が子供の学力を理解していなかったり、塾の仕組みとか分かっていなかったら、
勧められるとおりに購入してしまいますよね。
いや、お金が沸くほどある家庭ならいいですけどね。
「お金がない、ない」って言ってる人ほど、コンビニでしょっちゅう買い物
していたり、先の事を考えずに欲しい物を買ったり。
やっぱ計画性って大事ってことです。
大学に入るまでに大金をつぎ込んでも、受験校の数だけ入試費用も必要。
さらに入学金や学費に諸経費・・・
大学に入れば、終わりではないですからね。
先の学費の工面も出来ず、奨学金を軽い気持ちで借りるとか。
それこそ身の丈にあった生活が出来ているのか?考えてしまいます。
まず現実を見る事が大事
受験のシステムが変わると決まった以上、
こちらがどうもがいた所でどうしようもありません。
自分ちの家計を確認し、どれくらい教育費に必要なのか?を
きちんと把握しておくべきだと思います。
文句ばかり言っても、何も変わりません。
せっかく子供が学びたいと思っているのに、
親のせいで『思い通りの受験』が出来ないとなるのは悲しいです。
とはいえ家計が難しい事もあるでしょうから、色んな方法を考えて
それでもどうしようもないなら、早い内に子供に話してあげる事が、
お互いのためだと思います。
「うちは国立しか行かせてあげられない」とか
「自宅から通えるなら、私立もOK」とか。
何も言われなかったから受験したのに、いざ受かったら「学費が払えない」と
言われる子もいるそうです(進路指導の先生が話してました)
志望校を親子で早いうちに、ざっくりと話し合うのがいいのではないかと
思います。
『身の丈にあった受験』なんていう言葉に振り回されないようにしたい!
と強く思った次第です。
今は中学受験や、高校から私立、という選択をする家庭も増えています。
私の住む県は、高校の授業料無償というシステムもあります。
お住まいの自治体によって変わりますが、それだって親の収入に
基づいて対象者が決まります。
一定以上の収入があると、補助金は支給されません。
対象の人には、補助金という名目で振り込まれるので、
実質授業料は無償となります。
知人で私立高校へ通わせる子供がいて、クラスで補助金をもらわない(もらえない)
生徒の方が圧倒的に少なかったと話していました。
お金の話はデリケートなので、大きい声では言えませんが、
私立に通わせているなら、さぞかし高収入の家ばかりだろうと、
勝手に想像してたけど、現実は違った・・・という事です。
偏差値の高い学校が良い学校なのか?
私立なら、本当に安心なのか?
ご自身の目でメリット・デメリットを、よく考えた方がいいと思います。
まとめ
今回は、TVやSNSでも話題になっている『身の丈にあった受験』について、
私個人の意見を書きました。
専門家でもないし、ただの受験生の親という立場で発信していますので、
考え方の違いによるクレーム等はお受けできません。
事件は国会で起きているんではない、現場で起きてるんだ!
というセリフを借りるのであれば、受験を受ける側の立場に
寄り添って頂きたいなと、強く願います。
世間が好きなように騒いでる内容に、振り回されないようにしたいですね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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