こんばんは、KACOです。
実際に公立中高一貫校に入学あとの生活って、どんな感じだろう…って思いませんか?
受験勉強中は『合格したら明るい未来が待っている』と錯覚しがちです。
こんな事を書くと「え、じゃあ実際は違うの?」と思われるかも知れませんが、
そうではありません。
具体的な内容を、わが家のことも含め書いて行きたいと思います。
入学してからの生活(学校勉強編)
まず合格が決まってから、入学までにやる課題が出されます。
これは、適性検査や作文で合格した子にとっては、そんなに難しい内容の物ではありません。
問題集のような冊子が1冊と、作文(入学してやりたい事)だったと思います。
ただ受験勉強から解放されて、しばらくは長女が机に向かう姿は見ていません。
この時期ばかりは、親の私も喜びの方が大きく、少しおおらかな気持ちで見守れた気がします。
そして無事に入学式を終えた数日後には、泊まりの合宿がありました。
色んな小学校から集まり、新たに6年間という学校生活を送るための心構えだとか、
仲間とコミュニケーションを取りながら協力してやる事を学んでいく場なんだと思います。
きっと新入社員の人が、研修を受けるのと似てると思います。
合宿に行く前と、終わって帰って来た後とでは表情も大違いでしたね。
お友達も出来、新しい中学校生活への心構えが身についたのだと思います。
そして勉強も実際に始まります。
小学校から中学校へ上がり、授業内容は大きく変わってきます。
まず小学校のように、担任の先生が全教科を見てくれる訳ではなく、
専門教科の先生がそれぞれ授業をしてくれます。
これはどの中学校でも同じですが、公立中高一貫校では高校の先生も授業をしてくれる事があり、更に深い内容や知識を指導してくださる事もありました。
例えば中学校では『理科』の教科の中に、生物・科学などの分野が含まれています。
高校になって初めて『生物』『科学』『物理』『地学』と独立してくると思うのですが、
長女は中1の時から、科学でいうと元素記号なども学んでいました。
地元中学に行った次女の『理科』の中に元素記号は詳しくは出てきません。
後から聞いたのですが、中1と高校から入学してきた高1の生徒が、同じ元素記号の小テストを受けるそうです。
専門的に深く学ぶ事になっていきます。
それぞれの教科がそんな風に指導されていきますので、深い授業を受けられると思います。
そして小テストも定期的にありますので、毎回何点以下なら再テストといった対応がなされます。
そして先取り授業です!
私立中学なら当たり前かも知れませんが、中3の時には英語と数学は高1の内容を習っていました。
この繰り返しによって、理解もれがないようにしてくれていたんだと思います。
入学してからの生活(学校・部活編)
『部活動』これも中学から始まる小学校とは大きく違うことですね。
公立中高一貫校は、高校までの6年間お世話になるので、高校と共通の部活動として成り立つ部は一緒に活動します。
ただ中学生は一学年2クラスしかないので、どうしても人気の部活に大勢入ってしまうと、
人数差が出てしまいます。
そして中学生だけで活動する部は、部員が少なすぎて試合に出られないといった事も出てきてました。
そんな場合は、1、2年生でもレギュラーになれる可能性が出てくるそうです。
学校のない週末にも練習や試合があり、急に忙しくなってきましたね。
入学してからの生活(家庭編)
日中の学校生活がハードな分、家に帰宅してからは相当疲れていたと思います。
慣れない電車通学での新しい学校生活。
最初は、大変だったと思います。
重い荷物をリュックで背負い、フラフラ歩いておりました。
うちの子は睡眠時間を長く摂るタイプの子だったので、睡眠時間が減る事が何よりのストレスだったようです。
出される課題をこなしてから寝るとなると、かなりハードな生活だったと思います。
更に、塾など通われてる方は大変だと思います。
体力は徐々についてくると思いますので、体調管理にだけはご注意を。
良かったこと
「この学校に入って良かった事は?」と高校生になった娘に聞いてみた答えが、
下記の内容です。
・高校に入って分かったけど、中学校の勉強内容は優れていたと思う。
・地元の中学から入ってきた友達に話を聞くと、全然違っていた。
・先生方に質の高い人が多い。
・早くから高校卒業後の進路を考える機会がある
・部活動が高校生と一緒に活動できる(大学の進路の話なども直に聞ける)
と話していました。
実際に中学生の頃は気付かなかった事が、高校生になって分かってきたようです。
やはり井の中の蛙状態だったのが、新しく高校から入ってくる生徒と混ざる事で感じたようです。
自分の周りにだけは伝えたいこと
先ほどの『良かったこと』を娘に聞いた時に、気になる答えがありました。
今なら、自分が通っている中高一貫校を目指す人に聞かれたら、伝えたい事がある。
”少ない人数での6年間という環境だけは、よく考えた方がいい”
と言っておりました。
娘の学校は、2クラスしか中学での募集がありません。
(*2020年より完全中高一貫校になると発表があり募集人数が増える予定です。)
80人という人数の中で、ずっと過ごしていく事になるのです。
高校からは新しく生徒が入ってきますが、高3になるまで一緒のクラスになる事はありません。
部活が同じでない限り、ほとんど絡みはないようですね。
もちろん良い面も沢山あって、積み重ねていく信頼感など充実した学校生活を送る事も多いです。
その反面、関係性が濃くなりすぎて逃げ道がなくなる?というような感じの事を話していました。
私も『それ、分かる!』と思いました。
職場でも同じ世代のパートさんが多いと、色んな事があるんですよね。
人数がある程度多いと、日によってシフトも違えば接する人も変わります。
でも固定シフトで、いつも同じメンバーだと話は違ってきます。
みんな気の合う人ばかりではありません。
協調性のない人や、場の雰囲気が読めない人もいます。
大人でもそうなのに、多感な年ごろの子供達だと更に気になるのではないでしょうか?
ただこの人数だからこそ、高い水準の授業を受けられたり、色んな体験を出来るんです。
そこを、どう捉えるかの問題ですね。
まとめ
入学してからの生活は、とても忙しくハードです。
でもその分、濃い学校生活が送れるという事だと思います。
少し人数が少ない面をマイナスと受け取れるように書いてしまいましたが、
あくまでもうちの長女の感想です。
実際に長女も楽しく学校生活を送っています。
ただ今はもう、大学進学後の生活に憧れを持っていますね(まだ受験すらしてないのに)
とても楽しくて、このまま高校を卒業したくないというお子さんもいらっしゃるので、
個人の感覚で変わってくると思います。
入学してからのイメージを、少しでも感じてもらえたらと思い書きましたが、参考程度にしてもらえると幸いです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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