今回は、アンケートの中でも中身が濃かった『公立中高一貫校の受験で大変だったこと』をお届けします。
私も子供が受験した時、特に上の子で初めてだった時は右も左も分からず苦労しました。
とはいえ勉強するのは子供本人で、親ではないですが(^_^;)
実際に大変だったと思われた内容をまとめていきます。
競争率が高いこと
公立の中高一貫校は、受験できる学校も限られており、しかもかなりの高倍率です。
当時の塾の先生にお話を伺った折に「小学校でトップクラスの成績であっても受かるかどうかは読めない」とのこと。
募集人数も数クラス程度なので、各小学校から1人ずつ受けたとしても全員は受からないレベルでした。
その辺りのお悩みも多かったですね。

そのような学校は、競争率が極端に高く、 誰もが簡単に入れるシステムではなかったことです。
また、受験勉強をするために、過去の問題集を何度も解いたり、 OBのひとから、受験方法を問い合わせたりして、 東奔西走したりしたことでした。(山口県:男性)

競争率も高く、受験するにあたり子供のやる気と 親の気持ちのギャップがあった。
また合格すれば地元の中学ではなくなるので、 小学校の友達と別れることになるかもしれないので それをどう説明するのか、勉強をしなくなるのではないのか。 の不安や苦労があった。
(岡山県:男性)
お子さんと相談されて受験する事にしたと思いますが、不合格になった時の事も考えさせられますね。
学校生活や習い事との両立
小学生って意外と忙しいですよね。
学校の行事もたくさんありますし、上級生になると放課後に活動する学校もあるでしょう。
でも受験勉強もさせたいし・・・そんなジレンマを感じる方も多いでしょうね。
では実際のお声です。

他の習い事のセレクションや演奏会など重なり、 兎に角塾とダブルブッキングで、調整が大変でした。
習い事は絶対に辞めたくないと言うので、 習い事優先で、出来る限りの塾通いで遊んだりする 時間は皆無だったと思います。
(宮城県:女性)

受験勉強中心の生活になるので、 スポーツなどをする時間があまり作れなかったように思います。
夏休みは合宿などがあり本人も大変そうでしたが 頑張って勉強していました。
塾の費用については6年生の時は1年間で 100万円くらいかかったように思います。
(東京都:女性)

もともと、受験をさせるつもりがなかったので、 受験勉強する時間が圧倒的に足りなかった。
6年生になると学校の宿題も多くなり、 受験勉強と両立させるのが難しかった。 受験をすると決めたのが遅かったので、 願書を取りに行くのもギリギリでした。
(岡山県:男性)
ずっと続けている習い事を諦めるのも残念ですし、受験勉強に専念したからと言って合格を頂けるわけでもないです。
難しいところですよね。
子供の同級生も、ギリギリまで習い事を続けて合格した人も大勢いるので、本人がやりたいのであれば両方選ぶという選択肢もアリな気がしました。
情報が少なくて対策がし辛かった
今では公立中高一貫校も世に知られてきましたが、まだまだ歴史は浅いです。
「中学受験をした」と話すと「私立なんですね。」と言われる方が多いですね。
いちいち「いえ、公立なんですけど・・・」て訂正するのが面倒だったのを覚えています。
では実際のお声です。

受験した当時、その中高一貫校はできてまだ一年しか たっていなかったため、過去問などがほとんどなく、 どのような対策をすればよいのかが分からず大変だった。
また、小学生が長いことモチベーションを保って 勉強するのは大変だと思った。(岡山県:男性)

他県からの受験だったので情報に乏しく、 共に勉強する人もいなかったので不安だった。 また算数の問題にいつもつまずき、 苦手意識を感じたことに加え、 過去問をやり込んでも自力で解ける問題が少なく心配であった。 面接も初めてだったので母親と何度も練習した。(滋賀県:女性)

受験をした年度から校長先生が変わって、 それまでの過去問題と全く異なる問題形式になった ことで勉強方法をどのようにすればよいか苦戦をしました。
周りに同一校に行ったことがある人がいなかったことから、 学校の問題や雰囲気がよくわからなかったことが大変だった。
(新潟県:女性)
みなさん、色々と悩まれたようですね。
地域によって対策するにも違いがあると思いますし、情報を集めるところから受験は始まっているんですね。
塾関係の色々
次は、塾に関しての困ったことです。
『公立中高一貫校』の対策をしている塾は、私立対策の塾程多くありません。
メインは私立中学の対策をしていながらも、おまけ程度で公立の対策もやっているという塾も中にはあります。
合う合わないもありますし、数が少ないとなると尚更ですね。
実際のお声を紹介します。

それまで塾に通っていなかったので、 先ず塾探しをした。
6年からの中学受験は合格は厳しいと 大手の塾は入塾を断られたので、 塾探しは諦め模試で学力を図るしかなかった。
模試での結果が良く、塾から入塾を勧誘された。
中学受験する子は学校で習いう事以外の知識が豊富で、 クラス内で結構バカにされるのが嫌だった。(京都府:男性)

過去問は全てやりましたが、 小学校では作文の練習がなかったので、 試験で出題される作文にとても緊張していたので 塾では作文の練習もしてもらいました。
面接は学校が練習してくれたので 基本的なことは身に付けて挑みました。(新潟県:男性)

小学校で習う勉強とは別に中高一貫校の受験対策が必要であり、 塾は中高一貫校受験コースの費用が高く、 時間も長い為、子供も親も負担が大きかった。
それから、中高一貫校を受験して不合格になり、 校区割りの地元の中学校に通うといじめられるという噂が流れていた。
(熊本県:男性)

毎日沢山の問題を解いていること、 また、塾への送り迎え、他の習い事との並行、 お弁当を夜の分持たせること、問題冊子の高さ、 塾と進研ゼミの料金が思ったより高かった、 また、夜遅くに帰ってくるため少し不安あった。(石川県:女性)

算数が苦手だったので、学校の授業ではやらないような 捻った内容の問題はとても解くのに苦戦してきた記憶があります。
また、通っていた塾は勉強合宿があり 朝から晩までほとんどの時間が勉強だけだったので とても大変だったと思います。
(宮城県:女性)
まだ小学生だけで通塾させるには自宅から遠いと心配ですね。
親御さんが送迎で大変だったという意見も見られました。
私自身も冬場や雨の日は送迎をしていたので、時間を取られて苦労したのを覚えています。
塾と学校の宿題が重なって、どちらもこなそうとすると大変ですよね。
その他の意見
他にも色んなお声がありました。

親は入学させたい意思があっても子供に入学したい 意思が無いのでとにかく勉強を嫌がりました。 目を盗んでゲームをしたり遊びに行ったりするので 机に座らせる癖が付くまで苦労しました。
勉強する意味を理解してもらうまで大変でした。(静岡県:男性)

住宅街なので、放課後の時間帯になると 自分の友達や近所の小さい子たちが外で遊びまくって とてもガヤガヤしていたんです。
塾がないときは、そんな中で自分だけが勉強していて 遊ぶ約束も断らないといけないのが辛かったようです。
あと、学校の宿題をたくさん出す先生が 担任になった時は地獄のような日々でした。 学校から帰ってすぐに塾に行って、 家に帰ったら学校の宿題と塾の課題をするという日々が続き、 別の習い事もしていたのでその練習もあり、 寝る時間がどんどん短くなっていって大変でした。 一番大変だったのは、学校の宿題をしていったのに、 全部直さないといけないと言われた時でした。
学校の宿題は、学校の先生が授業で教えた通りに 解かないと正解にはしてもらえません。 答えが合っていても全部直したり、 線を定規で引いていないだけで直しをさせられました。 子供にとってこれが一番納得できず辛かったことですね。(京都府:女性)
小学校にもよりますが、中学受験をする子の割合が少ないと、クラスでの立場が難しいのかなーと思いました。
本人が望んで受験するとしても、やはり周りのお友達の様子は気になりますし、全くわき目もふらず勉強だけに取り組むのも厳しいですよね。
メリハリをつけて対策出来るといいですね。
公立中高一貫校の受験で大変だった事のまとめ
体験者の色んなお声が聴けましたね。
公立中高一貫校を受験された方や、これから受験される方。
何かの気付きになって頂けたら嬉しいです。
今振り返れば、大変だと思った事もムダな事は一つもありませんでした。
たとえ合否が振るわなかったとしても、その後の進路には必ず良い経験となっていました。
中学受験の合否は将来の長い人生において、大したことないと私は考えます(個人の感想です)
うちの子供達も、合格した子、不合格になった子、両方がそれぞれの人生を送っています。
どっちかが上でどっちかが下だなんて、絶対ありません。
本人が自分らしく生きていける事が一番の良い進路だと思うんですよね。
これから受験を迎える方は、落ち着いて取り組んでくださると幸いです。
次回は、これから受験をされる方へのアドバイスを先輩から頂いたので、楽しみにしていてくださいね。
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