公立中高一貫校が気になったあなたへ・・・

はじめに

はじめまして、KACOです。

 

長女は公立中高一貫校に通う現役高校生、

次女は地元公立中学に通う中学生をもつ40代母です。

※2020年現在は、長女は大学生、次女は公立高校に通っています。

 

地方出身の私は、当時中学受験なんてほぼ皆無の世界で育ちました。

 

幼稚園から高校まで公立一択でしたので、自分が親になり子供達に待ち受けている未来は
育てる過程からして選択肢が多い事に驚かされものです。

 

さて、そんなわが家の『公立中高一貫校』への進学に至る過程を書く事で、
お役に立てる方がいらっしゃるのではないかと思いブログを始める事にしました。

 

実際に受験する事に決めた時、知りたい事が今一つ分からない事が多々あったです。

今でこそ分かる事

  • どんな子が向いているのか?
  • 受験勉強はいつから始めたのか?
  • 実際に入学してからの学校の様子 など

公立の中高一貫校を受験するのに参考にしたい事を、私目線でお知らせしたいと思います。

 

では、よろしくお願いします。

公立中高一貫校とは

1998年(平成10年)6月の学校教育法改正により中等教育学校が新設され、中学校課程に相当する前期中等教育と、高等学校課程に相当する後期中等教育を一貫して行う学校です。

 

一見すると、中1から高3まで同じ学校で過ごすことになりますが、
ざっくり分けて公立中高一貫校には3タイプの学校があります。

 

1.連携型

「連携型」は、市町村の中学校と都道府県の高校が教師や生徒の交流など、
連携しあって中高一貫教育を行います。

地元の地域の中学生を多く集めたいという考えから、過疎地域などで多く見られます。

通学区内の中学校へ進学するため、試験はありません。

また中学校から高校へは簡単な選抜がある程度です。

 

2.併設型

「併設型」は、既存の都道府県または市の高校に中学校を併設して中高一貫教育を行います。

中学校へ進学するための試験がありますが、高校へは無選抜で進学できます。

また、高校募集を行い、高校から生徒が新たに入学してくるという特徴があります。

そのため、中学校から入学した生徒にとっては、高校生から新しい仲間が増えることでお互いに刺激しあって切磋琢磨できるという一面がある反面、中学校から入学した生徒と高校から入学した生徒の学力格差がある場合、授業形態や進捗をどのようにしていくのかという不安があります。

 

3.中等高等学校

「中等教育学校」は、前期課程(中学校にあたる)と後期過程(高校にあたる)に分けた6年制の学校です。

中学校にあたる前期過程に入学するには試験があり、後期過程へは無選抜で進学できます。

また、高校からも生徒が入学してこないという特徴があります。

そのため、生徒間の学力格差があまり出ないという反面、6年間同じ仲間なので、刺激が薄れ、中だるみがおこる不安があります。

 

大きく3つのタイプを説明しました。

うちの長女が通う学校は、2の併設型の中高一貫校になります。

タイプは色々ありますが、現在全国に約300校あり、首都圏には21校の学校があります。

文部科学省は、今後さらに500校の設置を目指しており増えていく事は確実だと思います。

公立中高一貫校が人気の理由

1.独自な教育カリキュラム

これは、実際に入学させてみて実感した事の1つでした。

特に「思考力」や「表現力」を養える内容が多く、また学校独自に力を入れている分野があるように感じます。

学校によって、目指す(求める)生徒の姿が違います。

これを入学前に判断を間違ってしまうと、少し学校生活が楽しくないかも知れません。

 

例えば、

『英語教育に力を入れている学校』

『理科教育に特化した教育を受ける学校』

選ぶ学校が違えば、全く異なった教育を受けざるを得ません。

どちらも好きなお子さんなら問題ありませんが、苦手分野の学校に行ってしまうと苦労するのではないかと思います。

 

でも、心配ありませんよ~!

だいたいが少人数授業を取り入れていて、レベル別に分けて熱心に指導してくれます。

長女の学校も、数学と英語は少人数制でクラスを半分に分けて受けます。

数学に関しては能力別なので、その子にあった授業をしてくれます。

他にも、小テストや講習などで細かく補強してくれます。

 

2.授業料の安さ

 

これは大きいです!

公立ですから、地元の中学と基本同じです。

給食もありますので、給食費・備品・学校保険など、かかる費用は同じ位です。

ただ市の中学校で共通して使う教科書とは別に、独自のカリキュラムで使う教科書も
配布されます。

別で研修にかかる費用を積み立てたりする学校もありますので、
一概には同じではないですね。

あと意外とかかるのが交通費

これは通う学校が徒歩圏なのか、公共機関を使うのかによります。

交通費は、プラス@と考えていた方がいいと思います。

 

それにしても、中身の濃い授業を受けられて(中には私立並みの授業もあります)
授業料が抑えられるというのは親としては有難いです。

 

3.同じ志の友達ができる
 
通わせてみて思ったのが、親も子供も同じような家庭環境の人が多かったことです。
地域柄かも知れませんが、周りから浮くような派手な人もいないし、
奇抜な行動を取る保護者も見かけた事はありません。
 
学校に協力的であり、子供の成長を一緒に見守っているようなタイプの
人が多く、未だに親だけの交流も続いています。
 
地元の学校のように、居住地で学区が決まるというワケではないので、
入りたくて入学してきた人ばかり。
 
目標は違うかも知れませんが、勉強をしたいという気持ちがないと受験もしませんよね。
 
考え方も似ている子に会える可能性が高いと感じました。

公立中高一貫校のデメリット

良いところばかり書いて来ましたが、やはりデメリットも少しはあると思います。

個人差がありますし、万人が同じ考えではないと思いますので、KACO個人的な意見として
ご理解下さい。

 

1.狭い世界での学校生活

前出でも書きましたが、長女は併設型の一貫校に通っています。

元々あった公立の高校に、附属中学校として設置された学校ですので、
中学での募集は2クラスしかありません。

クラス替えがあったとしても、中学校の3年間は顔ぶれがガラッと変わる事はないです。

良い面も沢山ありますが、地元の中学のように学年に何クラスもある場合と違い、
クラスメイトと密な関係を築いていかねばなりません。

中学生という多感な年頃の子供ですので、風通しの良い環境の方がいいのかなと
思う場面もありましたね。

 

2.課題や宿題量が多い

やはり公立中高一貫校、国からも期待を寄せられてるのが分かります。

今後2020年からの大学受験が大きく変わる!という事で、一早く対応をしているとも聞きます。

実際に地元中学の次女と比べて、課題の量・質ともに、比べ物にならないくらい多いです。

毎日、沢山の教科書やノートを持って通学しています。

ある時、リュックを体重計で計ったら、なんと7Kgありました。

中1の頃は大変だなと思ってましたが、もう慣れてしまいました。

そんな環境でも、長女は楽しそうに通学していましたし(夏休みの課題は弱音を吐いてましたが)、きちんと結果はついて来ます。

 

まとめ

ざっくりと公立中高一貫校の事を書きましたが、親子とも受験して良かったと心から思っています。

もし受験するか悩んでいる方がいらっしゃったら、私は声を大にしてお勧めしたいです。

この後は、具体的に実際に入学するまでの過程や、どんな子供におすすめか、
入学してからの様子などを書いて行きたいと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. 40代主婦 より:

    KACOさま

    初めましてこんにちは、都内在住の40代の主婦です。
    つい先日から中高一貫校について調べていて、こちらのブログを今閲覧させて貰っている最中です。

    KACOさまのこのブログは等身大で書かれている感じがしまして、それがすごく素敵で、きっと素直で正直な方なんだろうなぁと感じました。なので読んでいて自分が知りたいと思っていたリアルな情報を得ることができ、とても勉強になっています。

    どうしてもその気持ちをお伝えしたくて、今、思わずコメントを書いてしまいました。
    KACOさま、ありがとうございました。

    それでは、今からもう少しこのブログ内を閲覧させてください。読みたい記事がまだまだたくさんあります!本当に勉強になるなぁ・・。

    ありがとうございました。

    • KACO より:

      40代主婦さま

      コメントありがとうございます。
      私も長女が受験しようと思った時、実際に通っている方の情報が見つかりませんでした。
      「実際、入った後どうなの?」って事など、私自身が知りたかった事をブログに書いております。

      更新がマメではないのですが、40代主婦さまのようなお声を頂き励みになります。
      きっと、お子さんの事を考えて子育てされてるんでしょうね。

      今後もよろしくお願いいたします。

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